多くの人が知らない海外の音大、美大に入学するコツ

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海外の音大・美大へ入学したい、けれども方法がわからない。このような悩みを持っている方は多いでしょう。筆者はヨーロッパの美大3校へ在籍した経験があります。今回の記事では、受験の経験談や、大学時代に友人から得た情報をもとに、ヨーロッパの音大・美大に入学するコツを紹介します。

コツ1:学校選び

日本とヨーロッパでは、学校選びの基準が大きく異なります。ヨーロッパの学校へ入学したい方は、まず始めにこの違いを理解することがヨーロッパの音大・美大へ合格する第一歩でしょう。

日本では学校名で進学先を選ぶことが多いです。ところがヨーロッパでは、どの教授に師事したいか、自分の学びたいことが出来る研究室はどこか、が学校選びの基準になります。

このような違いを知らずに受験をすると痛い目に会ってしまいます。なぜならば、志望校合格への初めのコツは、受験1年前から担当教授とコンタクトをとることだからです。

コツ2:担当教授へコンタクト

音楽・アート領域の学科へ入学するためには、実技が重視されます。ヨーロッパの美大・音大では筆記試験はなく、音大では実技オーディション、美大ではポートフォリオによって合否を決めるところもあります。そして、その合否を判断するのは担当教授です。

そこで多くの受験生は、受験の1年程度前から担当教授にコンタクトをとり、レッスンを受け、ポートフォリオへのアドバイスをもらいます。そのようなやり取りを何度か重ねて信頼関係を構築するのです。

日本と比べ1クラスの生徒数はとても少なく、入学後の教授と生徒の付き合いはとても濃いものになります。そのため、教授としても信頼できる学生を入学させたいと思うのは当然でしょう。そういう意味でも受験前から信頼関係を構築するのはとても重要で、試験結果に響いてくることもあります。

教授へコンタクトを取る方法がわからない場合は、その教授のマスタークラスに参加したり、留学先の学校事務局へ連絡してみたりすると力になってくれますよ。

コツ3: 英語入試を受験

ヨーロッパの大学の多くは各国の母国語で授業を行います。密なコミュニケーションを異国の言葉で行うのは大変困難です。その国の言語を勉強してから受験し、入学できるなら完璧です。

ですが、言語学習に時間をかけたくない人は、英語で受験できる学校を探してみてはいかがでしょうか。英語を母国語としない国でも、英語で正規受験できる大学はあります。私立大学に限らず、国立大学でも英語受験を認めている学校は多いです。もしくは、外国人向けに英語での受験制度がある場合もあります。

このような大学の多くは、入学後に語学学習のための期間が与えられます。6~12ヶ月程度の指定の期間内に、語学証明の試験に受かれば良いのです。特に美大・音大などは実技を重視しているため、言語は合格後に学べばいいというスタイルの学校が多いのです。

語学を理由に留学を避けるのは非常に勿体無いです。語学がネックで留学を迷われているならば、英語で試験を乗り切ることをお勧めします。

まとめ

上述のように、日本とヨーロッパの受験には違いがあります。コツを押さえて、的確に目標へアプローチできると良いですね。今回の記事が、みなさんの留学実現の一助となれば幸いです。

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