【前編:Victoria VR】来るべきメタバース時代を牽引するVictoria VRとは何者か。

クリエイティブマインド

これから到来するメタバースとは何か。

あなたはメタバースという言葉を聞いたことがあるだろうか?

メタバースという用語は、SF作家のニール・スティーヴンスンによる
小説「スノウ・クラッシュ(Snow Crash)」の作中に登場する巨大な仮想空間のことを指す。

メタはギリシア語で「超える」を意味することからインターネットの次のインフラになると言われている。

いまでは、GAFAをはじめとするテックジャイアントたちがこの次のインフラで覇権を握ろうと、動いている。

では、このメタバースの世界とは一体どんなものなのだろうか。

イメージとして近いのはレディプレイヤー1やマトリックスの世界観だが、
残念ながら、メタバースはまだ到来していないため、それがどういったものであるのか答えるのは難しい。

しかしながら、その特徴がどういったものか示すことはできる。

1.常にリアルタイムで接続され、更新されていくため終わりがない

 メタバースはインターネットの世界のように常に存在し続けており、
 現実のイベントと同じように、全ての人にとってリアルタイムで体験できる

2.誰でも参加でき、アクセス人数に制限がない

 メタバースは、誰でも参加することができ参加している人同士で、
 一緒に共同してアクティビティやイベントをできる場所である

3.独自の経済圏があること

 メタバース上で個人や企業がモノやサービスの売買、投資、保有を行うことができること

4.オンラインとオフラインでオープンとクローズドな体験ができること

5.データやデジタルアセットをプラットフォームを跨いで相互に運用することができること

 あるゲームのアイテムを他のゲームでも使えるようになったり、
 現行のFacebookなどのプラットフォームで共有できるようになること

6.参加した誰もが、コンテンツや体験を作れること

 個人や小さいコミュニティがコンテンツや体験を作れて提供できること

以上のような特徴を有するのがメタバースであるが、
これを実現するために必要なのが一つの場所に無制限の同時アクセスが出来る技術と、
現状、クローズドになっているインターネットのフォーマットをスタンダード化することだが
いずれも、まだ時間がかかるだろう。

最もメタバースに近いとされるプラットフォームFortniteでの人気アーティストMarshmelloのライブ

メタバースの基盤となるもの

こういった技術とインフラももちろんだが、メタバースに欠かせない基盤となっているのは
VRをはじめとする仮想空間とビットコインに代表される仮想通貨だ。
メタバースが具体的にどういったプラットフォームとして出現するのかわからないが
自立した経済圏として成立し、データやデジタルアセットをプラットフォームを跨いで相互に運用できるためにも、この2つの要素は外せない。改めてこの2つの概念について説明していく。

VRは、Virtual Realityの略で、仮想現実と訳されるが、ここには、表面的には現実ではないが、本質的には現実という意味が含まれ、VRによって限りなく実体験に近い体験が得られるということが示されている。VRのヘッドセットを装着すると、全ての視界が覆われ、限りなく現実に近い世界に没入する感覚が得られる。また、近年はリモコンを操作することによって、自分の動きがVR映像内に反映されることでよりリアルな体験を得ることができるようになっている。メタバース内での仮想世界は、VRのヘッドセットとWebブラウザからのアクセスがメインとなり、デジタルアセットで溢れかえるだろう。

VRは、デジタルアセットで溢れ、限りなく現実に近い世界に没入する感覚を与える

仮想通貨は、暗号通貨とも言われ、インターネット上で電子データのみでやりとりされる通貨であり、国家や銀行が発行する法定通貨とは異なり、管理するための組織が存在しない場合も多く、ブロックチェーン技術によって仮想通貨を扱う者同士の取引の情報が管理されている。その仕組みは、公開鍵暗号方式、ブロックチェーンによって支えられている。それぞれ順番に説明する。

1 公開鍵暗号方式

公開鍵暗号方式とは、暗号化と復号化に別々の鍵を用いて、暗号化の鍵を公開できるようにした暗号方式でありこの方式では「公開鍵」と「秘密鍵」というペアとなる鍵を発行する。例えば、ビットコインのシステムでは誰でも使用できる「公開鍵」をアドレスの生成に利用し、ユーザー本人しか使用することのできない「秘密鍵」を取引実行のための署名に利用することで、第三者によるなりすましを防止している。

2 ブロックチェーン

ブロックチェーンは、取引履歴を暗号技術によって過去から1本の鎖のようにつなげ、正確な取引履歴を維持しようとする技術であり、ネットワーク内の不特定多数の参加者によって取引データが監視されているため、当事者による二重支払が発生した場合でも、即座に不正が発覚し、無効なデータとして破棄されることとなる。

出典:10分でわかるビットコインの本質

以上が、仮想通貨を支える仕組みである。

そんな仮想通貨であるが特徴としては、以下のことがあげられる。

1.中央管理者が存在しない。

仮想通貨には、法定通貨と異なり、発行主体や管理者が存在せず、管理するための組織が存在しない場合も多く、ピア・トゥー・ピア(P2P : Peer to Peer)の仕組みによって参加者全員で監視することで、信用を担保している。

2.発行の上限が存在する。

仮想通貨は、法定通貨と異なり、多くの場合、発行の上限数が定められており、貨幣の価値が維持されるように設計されている。

3.換金可能である。

仮想通貨は、その時点での時価で売買でき、法定通貨に換金できる

メタバース内での仮想通貨は、仮想世界内で流通する通貨として、モノやサービスの売買、投資などを行えるようにすることやプラットフォーム内と他のエコシステムの経済を調整する役割を担うようになるだろう。
また、近年は、仮想通貨のブロックチェーン技術とデジタルデータが組み合わさることでコピーや改ざんをされる恐れがなくなったためNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークンの略)という偽造不可能な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータが誕生し、デジタルデータに価値を持たせることができるようになり、デジタルアートやゲーム、マンガといった分野でデジタルデータの限定版が作られるようになった。
さらには、ブロックチェーン技術を応用した中央の意思決定する組織や人がおらず、ルールに基づいて活動するDAO(Decentralized Autonomous Organizationの略)という分散型で自律的に機能する組織の概念も登場し、
ルールに基づきつつも、意思決定や実装などの事柄に関しては人間が関与する、自動化された運営をおこなう組織も現れ、話題になっている。

仮想通貨は、メタバースにおけるエコシステムの基盤となる

ここまで説明してきたバーチャルリアリティと仮想通貨が次世代のインフラであるメタバースを支える基盤となっているが、この2つの領域を横断したプロジェクトに取り組んでいる企業は少ない。

Victoria VRとは何者か。

そんな来たるべきメタバース時代に向けて、この2つの領域を横断したプロジェクトに取り組み、社会に実装しようとしているのがチェコ共和国のプラハに拠点を構えるVictoria VRだ。

彼らは、ブロックチェーンをベースとしたまるで現実世界のようにリアルな大規模の仮想世界プラットフォーム(Massive Multiplayer Online virtual world)を構築することで、そこに生じるメタバースに多くの人が参加し、モノやサービスの売買やゲームをしたり、VR Landと呼ばれるプラットフォーム内の土地を現実の不動産のように売買することができるエコシステムを構築しようとしている。

プラットフォーム内ではVR Landと呼ばれる土地を売買できる

このVictoria VRが構築しようとしているエコシステムの核となるのが、VRトークンとDAO(分散型の自律組織)だ。

VRトークンは、このエコシステムにおける中心であり、取引を決済するための仮想通貨である。既に、取引所で先行販売もされており、今まさにVictoria VRのエコシステムの住人となるチャンスが目の前にあるともいえる状況だ。
さらに、Victoria VRはPlay to Earnのメタバースを構築しているため、プレイヤーはゲームをプレイしたり、ゲーム内のクエストの完了したり、VR世界の探索をすることで報酬(VRトークンとNFT =お金)を獲得することができる。

Victoria VRのプラットフォームにおけるDAO(自律分散型組織)は、Victoria VRが構築するエコシステムを管理するコミュニティの役割を果たし、このコミュニティがプラットフォーム内の土地の開発やVR tokenの割り当て、新しいウェアラブル端末を追加するか否かなどの事柄に関与することで、このエコシステムにおけるルールは最適なカタチにその都度アップデートされていく。

また、Victoria VRはNFTにも対応している。Victoria VRのプラットフォームにおいてプレイヤーは、2Dや3DのNFTのアイテムを3Dで視覚化できたり、プレイヤー自身のNFTの権利を仮想世界内で作ったりすることができる。
そして、最も重要なことは、いくつかのVictoria VRで手に入れることができるNFTは、装飾されたアイテムだけではなく、実際に使用できるアイテムということだ。さらに、いくつかのNFTはプレイヤーにバーチャル世界で使用できる超能力を与えることもあり、他のプレイヤーがあるプレイヤーのためにVR TokenやNFTを生み出してくれることだってある。

このようなプロジェクトに取り組むことでVictoria VRは、バーチャルリアリティを次のステージに引き上げることを目指しているのだ。

Victoria VRのプラットフォームに関する説明動画はこちら

2021年9月、アートサバイブログでは、そんなメタバース時代を牽引するVictoria VRの取材に成功し、彼らが拠点を構えるチェコ共和国のプラハにあるオフィスを訪ね、彼らのビジョンや今後のVRがどうなるのかについて詳しく話を伺った、その様子を次回はお伝えする。

■Victoria VR
・URL:https://victoriavr.com/
・Facebook:https://www.facebook.com/victoriavrcom
・Twitter:https://twitter.com/VictoriaVRcom
・linktree:https://linktr.ee/Victoria.VR

(参考文献)

1.MatthewBall.vc, https://www.matthewball.vc/all/themetaverse

2.ELECOM LIFE STYLE INOVATION:https://www.elecom.co.jp/pickup/column/vr_column/00001/

3.coindesk japan:https://www.coindeskjapan.com/keywords/cryptocurrency/

4.Fin Tech Journal:https://www.sbbit.jp/article/fj/60992

5.ethereum foundation blog:https://blog.ethereum.org/2014/05/06/daos-dacs-das-and-more-an-incomplete-terminology-guide/