この記事はアーティストの事務仕事アーカイブ編第4回です。
今回は略歴の書き方、コツについて書いていこうと思います。
第3回プレゼン資料に関しての記事はこちら
略歴、経歴とは
今までの学歴、展示歴、受賞歴、助成金の給付歴、アーティストレジデンスの参加歴、就職歴などをまとめたものです。C.V (Curriculum Vitae)とも呼ばれることも多いです。
筆者の場合は、状況に合わせて使い分けれるように、英語のもの、日本語のもの、詳細に書いてあるもの、簡略化されているものなどいくつかパターン分けして作成しています。
略歴を書くコツ
相手が求めてる人物像を汲み取る
全て事実を書きますが、アーティストレジデンスに出す、コンペに出す、助成金応募に出す、状況に応じて相手が求める人物像にできるだけ近づけるようにしましょう。
例えば、このようなことを求められることがあります。
アカデミックな背景を持っているか
滞在制作の経験は豊富か
受賞歴はあるか
フレッシュな人材か
上記は一例ですが、ここに書いてあることだけでもC.Vの方向性は変わってくると思います。
例えば、アカデミックな背景を持っているかをみられる時は卒業した学校はもちろんのこと、短期のcertificationを書いてみる、似たような傾向の過去に受賞した賞を前面に押し出してみるなどを書いていきます。
一方でフレッシュな人材を求められた場合(特にアーティストレジデンスであることですが)、C.Vはあまり詳細に書き過ぎても全て見てはもらえません。
滞在中に新たな挑戦をしてほしいと考えているプログラムで、自分の中で制作スタイルがかっちりしている人よりはいろいろと踠いてる人に頑張ってほしい、新人に機会を与えたい。そういう意図のプログラムは多くあります。
そう言った際に全ての自身の詳細を送ってもあまり効果的ではありませんので抜粋したもの送りましょう。
まとめ
今回は略歴の書き方のコツ、方法について書きました。
相手の求めている人物像を汲み取り、柔軟に内容を変えてつくりましょう。
第5回ではコンペリストの作り方について書いていこうと思います。
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第4回 略歴の書き方 コツ