アーティストにとってアートフェアはとても重要なものです。
しかし、国内のアートフェアを見ても、実態がどうなっているのかよくわからないことはありませんでしょうか。
この記事は、今まで出展したことのあるアーティスト側から見た
・アートフェアとは何か?
・どうして重要なのか?
・コロナ後も開催するのか?
をまとめてみました。初めてアートフェアに参加する方に、参考にしていただければ幸いです。
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アートフェアとは
様々なアートギャラリーや個人作家が集まり、作品を展示販売する見本市です。
世界最大のアートフェアとして有名なものはスイスで行われるアートバーゼルです(ホームページ)をご覧ください。近年は香港やマイアミビーチでも行われます。例年は6月開催ですが、今年は9月17日からオンラインで開催されます。
アートフェアに展示されている作品は販売目的がメインであるため、ビエンナーレや美術館のグループ展とは印象が違います。行ったことがない方はぜひ行って感じてみてください。
アーティストにとってアートフェアがいい理由
観客としていく場合
1: ギャラリーに行くより敷居が低く感じられる。
美術館やギャラリーに行くよりもっと人が多く、ギャラリストやコレクターが短い開催期間の中で忙しくしています。緊張感はありますが、同時に楽しく、笑顔や会話が飛び交う空間になっています。
2: 直近で作品を見られる
空間演出されている雰囲気はフェアで味わえませんが、有名な美術館に所蔵されている作品や世になかなかでない作品を目の前で鑑賞できます。購入する可能性が低そうな学生でも、1客としてしっかり作品を鑑賞することができます。作品やアーティストについてとても詳しく話を聞くこともできるでしょう。
3: プライシングや交渉の勉強になる
普段は聞きにくい、しかし気になるお金、値段が堂々と書いてあるため心置きなく勉強できます。
前述の通りギャラリストに質問などもしやすい環境にあります。(注意;この場を使ってギャラリストに仲良くなりに行こうとするのはやめておきましょう。彼らにアート購入者を見つけることに集中させてあげてください)
また、ギャラリストとコレクターなど購買者間での交渉をこっそり聞くこともできるかもしれません。
出展する場合
1: 繋がりが作れる
小さなアートフェアで作家個人で出展する場合はもちろん、大きなフェアにギャラリーが出展をする際に、作家も一緒にフェアに行くことは重要なことです。現場で学べる経験、コレクターや他のギャラリストを色々な情報交換をしてどんどん繋がりを作ることができます。
2: 自分の作品が売れない、売れる理由がわかる
1日~数日、いろいろな人と話していると普段気づけないところがわかってくるかと思います。例えば、このような質問を受けた後に離脱するお客さんが多かった。このような理由で自分の作品を買ってくれた。壁紙はこのような色が多く、自分の作品の中だとこの作品が合いそうだ、このサイズの作品を探している人が多かった、など様々な情報を得たり感じたりすることができます。
この経験は自分の制作スタイルを疑問視するきっかけとなったり、自信を持つきっかけになったり、成長する糧となるでしょう。
まとめ
アートフェアに関して簡単に作家目線でまとめてみました。
これからもアートフェアにもっと行ってみましょう。