作品販売と収入 〜ジャンルと売り方の違いを知っておこう〜

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 美術関係の学生の人、これからアーティストへ本気でなれるのか、などを考えているあなたは「作品を売ること」についても考えているかと思います。

今回は簡単に数種類の売り方を紹介します。

作品の種類 

まず、作品と一概に言っても様々ですので代表例を何点か書いていきましょう。

デジタル作品

デジタル作品は映像、音楽系などが当てはまります。

複製が可能であることが特徴で、「DVD、サブスク、オーダーメイドや参加費や製作費」などが収入方法です。

現在ビデオアートやグラフィック関係は近年のブロックチェーンによるNFTアートにマーケットにより比重が置かれていく様子があります。

アナログ作品

 アナログ作品は、イラストやオブジェなどが当てはまります。

1点物が特徴で、「展示会やフェアーでの販売、制作依頼」などがあります。

 

パフォーマンス、瞬間芸術系作品

瞬間系作品は、パフォーマンス、ライブ系などが当てはまるのではないでしょうか。

アナログ作品とも違い、手元に形が残らない、その瞬間のみ楽しめる内容で、「参加依頼費」がメインになります。

このようにアーティストの種類によって収入の方法が違います。

また、これら二つや三つを混ぜることが効果的です。

例えばパフォーマンスアートをしながら横で物販を行う(瞬間+アナログ)。

映像作品で登場したキャラクターも販売する(デジタル+アナログ)。絵画展示場所でカタログを販売する(アナログ+別媒体アナログ)、などになります。

 

収入・利益について

次に、収入・利益についてです。

結論から言うと、「アート作品販売による収入利益を出すことは相当難しい」です。希望を断ち切らないように難しい、と言っておきますが正直かなり無理に近いです。一つは利益率が低いことと、不定期や不安定の収入は長くは続けられないからです。

利益率が低いとは支出や時間に対しての収入が低いことです。つまり、一年を通して黒字にすることは難しいということです。

芸術は考えたり、試行錯誤に多大な時間をかける職業であり、時間と経費から販売された収入を何年にも渡って定期的に収入を上げることは難しいのです。

ではなぜ利益にならないけど販売するのかということになりますが、「売り癖をつける」ことが重要だからです。

つまり作品販売で利益を上げることはもちろん重要ですが、売ること自体がとても重要であり、その人の繋がりや販路を自分で開拓していく、そして常に売るというマインドを持っていることが必要なのです。

売り癖をつけるためのステップを徐々に踏んでいく必要がありますので、ゆっくり焦らず頑張ることが重要です。

もちろんアーティストにとって売れても売れなくても本人の質が変わるわけではありません。ですが作品を換金できる能力があることは総合的にプロと言えるのではないでしょうか。

 

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