【体験談】アート・美術関係者に必見!クラウドファンディングで成功するためには?

crowdfunding Articles in Japanese

こんにちは!フリーでWEBデザインをしながら、アート活動しているAYAです。

私が美術大学生の時、都内でグループ展をやるためにクラウドファンディングで28万円集めた経験から、クラウドファンディングの全体の流れと成功方法を解説した記事です。

今回、体験と分析をふまえて

・クラウドファンディングって、具体的に何をすればいいのかわからない。

・無名で活動歴が乏しくても、クラウドファンディングで成功したい。

に向けて、わかりやすく解説します。全体の流れがつかめると思います。

クラウドファンディングとは?

知っている方がいるかもしれませんが、基本は大事なのでおさらいします。

クラウドファンディングとは、大勢の人、仲間を意味する「crowd」と、資金調達を意味する「funding」を組み合わせた造語です。

アメリカで始まって、不特定多数の人から出資を集めるサービスになります。

メリットとでメリットは以下のようにあります。

メリットデメリット
・誰でも手軽に資金調達がしやすい 。
・多くの人に知らせるチャンスがある。
・リターン(返礼品)にお金がかかる。
・手数料が取られる。

本題に入る前に、結論を言いますと、簡単にお金を集めることができません。しかもインターネット上で、見知らぬ人に支援してくれません。

では「なぜ?支援してくれる方がいるの?」ここから具体的に紹介していこうと思います。

なぜ?クラウドファンディングは支援してくれるの? 

極論、クラウドファンディングはどれだけ自分に信頼があるのか?に限ると思います。

特に身近にいる家族、友人、知り合いで、これからやる自分のプロジェクトを応援をしてくれますか?また、応援してくれそうな人は、どのくらいますか?

応援者がいなかったり、イメージができなければ、クラウドファンディング でお金を集めることは難しいです。

実際、クラウドファンディングの支援者は、どんな人がいるか?大きく分けて3つのパターンに分かれます。

①関係者に信頼があって支援する

もともとプロジェクトの実行者の知り合い、友人関係として支援する。プロジェクトの規模、内容によりますが、支援金額の30%がプロジェクトの関係者です。

②プロジェクトに必要性&共感があって支援する

誰でも資金調達をしやすくするために、はじまったクラウドファンディング 。だからこそ、支援者には「必要そうだ」「よく分からないけど面白そう」なプロジェクトに支援をします。

プロジェクトをやる意味を見ています。

③リターンが魅力的で支援する。

過去のクラウドファンディング サイトを見ると、普段のショップやイベントでないものがリターンにあることが多いです。

プロジェクトが面白くて、興味あるけど…支援に踏みこめない方がいます。そんな時、後押ししてくれるのが、リターン(返礼品)です。支援者が欲しくなりそうなものを準備するといいでしょう。

ということが考えられます。支援してくれる人はどんな人か?具体的にイメージすることが大事です。

各クラウドファンディングの特徴をつかむ

Makuake、GREEN FUNDINGなど何十通りのクラウドファンディングあります。また、海外ではkickstarter、Indiegogoが有名です。

各クラウドファンディングによって、支援するユーザー層が違います。プロジェクトに合ったサイトを選ぶといいでしょう。

今回は、国内でアート・美術系のプロジェクトにオススメの3社を紹介します。

MOTION GALLEY(モーションギャラリー)

https://motion-gallery.net/

アート・クリエイティブ分野に特化しているクラウドファンティングです。アート中心にデザイン・映画・本などのアーティストやクリエイターに支援するプロジェクトが多い。

メリットデメリット
・手数料10%!比較的低め。
・朝日新聞、映画comなどの大手メディアと提携
している。
・アート・クリエイター分野に偏っている。

CAMPFIRE(キャンプファイヤー

https://camp-fire.jp/

国内最大規模のクラウドファンティングサイト。おそらくクラウドファンティングと言ったら、先に思い浮かぶのはキャンプファイヤー でしょう。

様々な分野のプロジェクトが掲載されており、芸能人が使っていることもあり、比較的若いユーザーが使っています。

メリットデメリット
・知名度が高い 。          
・ジャンルが幅広い。

・プロジェクトが多く、埋もれやすい。

Ready for(レディーフォー)

https://readyfor.jp/

Ready forは、国内で初めて登場したクラウドファンディングサイトです。社会問題(仕事支援、環境問題、)を扱ったプロジェクトが多い。そのためか寄付率が高い。

アート・美術関係だとだと町おこしやアート施設を建設などのプロジェクトが多い印象があります。

メリットデメリット
・達成率75%!フルサポートプランが充実。
初心者に優しい。
・支援したいと思うプロジェクトを探すのが大変。

クラウドファンディングの実施形式

ここは簡単に知っときましょう。どのクラウドファンディング サイトも

・支援総額が目標金額に満たない場合、全額が支援者に返金される 「All or Nothingタイプ」

・期限までに集まった全額が実行者様に支払われる 「All Inタイプ」

の2つタイプがあります。自分の状況次第で選びましょう!

クラウドファンディングの準備 

クラウドファンティングを成功するには、準備が8割と言うほど、プロジェクトを始める前が重要です。ready forの記事によると…

「公開から5日以内に目標金額に対して10%の支援が入っていた場合。
そのプロジェクトの成功率は約70%


公開から5日以内に目標金額に対して20%以上の支援が入っていた場合
そのプロジェクトの成功率は約90%

by ready for

と言うほど、公開前にどれだけ支援してくれたか、成功するプロジェクトの分かれ道であります。では、何を準備すればいいのか?主に4つあると考えます。

【1】具体的&ストーリー性のある文章を意識する

クラウドファンディングを支援したくなるポイントが、2つあると思います。

①「なぜ達成したいのか?」具体的に書く

クラウドファンディングの失敗したケースを見ると「なぜ達成したいのか」が伝わりにくいことがあります。最低限…

・ご挨拶

・なぜ?プロジェクトを達成したいのか?

・これまでの活動のこと

・支援の使い道

・リターンについて

は書く必要はあります。しかし、最低限書くだけじゃ、人に伝わりません。

プロジェクトをやるにあたって、分析したことがあるはずです。どうしてプロジェクトをやりたい具体的なエピソード、また完成設計図などを盛り込みましょう!

②イメージしやすい写真、イラスト、動画を使う

もし、文章を書くのが苦手なら、イラスト、写真、動画をたくさん使うことも大事です。

例えば、自分の作品写真を多く載せたり、自分が写っている写真を使うと信頼性がアップします。

【2】重要!景品を4分割して、魅力的なリターンを考えよ

リターン(返礼品)大事!支援者が欲しくなるようなリターンを準備しましょう。もちろん社会貢献として、友人として支援者は多いです。

けど「ちょっと普通より高いけど、日常でこんなグッズや情報がないし、気になるから支援しよう!」と言う支援者も多い。

では、具体的にどんなリターンがいいか?そんな時は、4分割して考えるといいです。つまり、4つのパターンがあると考えます。 

①個人で少額リターン

②個人で高額リターン

③企業向けで少額リターン

④企業向けで高額リターン

具体的にイメージがわかないと思うので、例として、もし、私が今からクラウドファンディングをやるとしたら、こんなリターンがあると考えます。 

リターンはモノでなくていいです。イベントのチケットやデジタル商材でもいいでしょう。

プロジェクトに合う&支援者が欲しくなりそうなリターンを考えることが大事です。

「企業向けのリターンなんてないよ!」と言う方もいるかもしれません。なかったら、なくて大丈夫です。その分、個人リターンの種類を増やすのも、戦略の一つです。

【3】適正な金額設定より少し低く見積もる

これは、自分自身の知名度と状況にもよります。が、もし美大生が展示のために、クラウドファンディングを使うとしましょう。その場合は、適正な金額設定より低く見積もるか、必要最低限の金額がいいです。なぜか?

クラウドファンディングサイトのトップ画面に表示され、多くの支援者が集めるためです。

公開後は、クラウドファンディングのトップ画面に掲載してれます。が、日数が立つにつれて、クラウドファンディングサイトは、できるだけ成功するプロジェクトを優先的に掲載されます。

では、どんな基準で優先的に掲載するのか?それは、公開後5日以内に10~20%に到達しているかどうかです。もう一度言いますが、

「公開から5日以内に目標金額に対して10%の支援が入っていた場合。
そのプロジェクトの成功率は約70%

公開から5日以内に目標金額に対して20%以上の支援が入っていた場合
そのプロジェクトの成功率は約90%

by ready for

また、計算した金額費用も掲載しましょう。支援者したお金がどのように使われるのか気になります。

【4】知り合い、友達、SNSであらかじめ宣伝する

成功したプロジェクトの約30%が、知り合い、家族、友人だそうです。なので、公開する1~2ヶ月前に探しましょう。

「でも、私には友達や知り合いにいないよ」

そんな時はSNSを駆使して宣伝するのもあり。SNSは何度も発信するのが大事!

例えば、Twitterの場合、何度もクラウドファンディング のリンクをつけた投稿をリツイート、コメントつけてツイートを繰り返す。

また、日本は、朝通勤である8~9時、昼の時間である11~12時が、多くの人がSNSを利用しています。この時間帯に投稿するのもいいです。

などと、多くの人に目につくように宣伝することが大事です。「他のSNSで、具体的な宣伝方法を教えて!」と言う方は、各SNSの特徴を踏まえて、解説した記事がありますので、ここでは省略します。

【番外編】できたらグループでやる方がいい

ここまで読むと、薄々気づいているかもしれませんが、成功するためにはすごく大変です。一人でクラウドファンディングを成功する方はあまりいません。クラウドファンディング はどれだけ多くの人と信頼関係を築いているか?

準備から公開するまで…

・リターン(返礼品)の考える

・リターンを仕入れる

・ストーリー性のある文章を考える

・プロジェクトの目標金額を計算

        :

などと、クラウドファンティング を考えるだけで、あっという間に過ぎてしまいます。できたら…仲の良い友人、グループ展に出るアーティストなどと一緒にやることをオススメします。

プロジェクト開始から終了まで

実は、公開後の5日間と終了日の5日前が多くの支援をしてくれます。

なんと!終了日の5日前で、目標金額から50%以上も支援するデータがあります。

*ready forの記事参照 ( https://readyfor.jp/sapuris/1

つまり、公開後の5日間と終了日の5日前に、SNSでライブ放送をして宣伝したり、リターンを追加するなど、一目がつくように宣伝やリターンを準備しましょう。

様子を見て、新しいリターンを追加する

基本、リターンを追加する時、再審査が必要です。けど…

・支援が想定よりも集まらなかったとき

・ユーザーからのリクエストがあった

・さらに目標金額を上げたい

がある場合に追加するといいでしょう。また、新しいリターンを追加すると、既に支援してくださった方が、また支援してくれる場合もあります。

プロジェクト終了後 

支援者にリターンと活動報告をしっかりしよう!

当たり前ですが、支援してくれた方にきちんとお返しはしましょう。大体、プロジェクト終了後の半年以内にはやりましょう。

また、リターンの説明欄に送る日を明記すると、支援者は安心します。

【まとめ】とりあえず、やってみよう!

色々、言ってきましたが、やってみるしかないと思います。

ここまで読んで、自分にお金を集まるイメージがわかない。いい笑顔で良さそうなストーリーを演出して「はぁ…」と思うかもしれません。

私もここまでやって、28万円集めたプロジェクトは、目標金額に届きませんでした。けど、クラウドファンディングは、新規ファン&応援者を募るのに最適なツールです。それは、あなたのアーティスト活動に支えてくれます。

今度は、クラウドファンディングや展示の宣伝に役に立つSNSを具体的に解説していこうかな。クラウドファンディングをきっかけにみなさんの活動が広がれば幸いです。

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