アーティストにとってSNS運用とは〜メリットとフォロワーを増やす工夫〜

アートストラテジー

こんにちは!今回はアーティストのSNS運用について書いていきます。

InstagramやTwitter、Facebook、Youtubeなど様々なSNSがある中、アーティストが自分の作品をSNS上で公開することは当たり前になってきましたよね。しかしこんなに大きなコミュニケーションツールが存在するというのに、現在SNSを効果的に活用しているアーティストは少ないような気がしています。せっかくアカウントを作っても、なかなか継続的に投稿できなかったり、素晴らしい作品を作っているのに効果的に共有できなかったり…それは非常に勿体無いですよね。ギャラリーや美術館を通さずに、画面越しではありますが作品を世間に披露することができる機会が増えることは、アーティストにとっても大きなチャンスです。今までSNSを敬遠していた人も、これから効果的に活用していきたい人もぜひ参考にしてみてください。

今回はアーティストのリアルなSNS運用について、そのメリットやフォロワーを増やすためにどのような工夫ができるかを考えていきたいと思います。

SNSに作品をあげるメリット

自由自在な自分専用のギャラリーがもてる

言わずもがなですが、ギャラリーや美術館を通さずに作品を気軽に世界に公表で切ることはSNS運用の大きなメリットです。これにより、言わば誰もが簡単にネット上に自分専用のギャラリーを持つことができ、編集や更新の仕方、合わせる文章で自分の魅せたいように作品を発表することができます。

また、現実世界での作品展示と大きく違う点は、見てくれている人が何作品も遡って鑑賞できること。一つの作品が気になったらどんどん違う作品を見てお気に入りを見つけるという作業が容易にできる点です。

また、検索エンジンも大きなメリットですよね。例えばInstagramなら、「#プラハ」と検索するとプラハの美しいお城や石畳の道で記念写真を撮っている写真と並んで大成哲の作品の写真が載っていたりします。「プラハ旅行行きたいな~」とか「クリスマスマーケットの写真綺麗だな~」とか検索している人が、図らずして大成哲の作品に出会う可能性があるということです。そう考えるとSNSには不思議な巡り合わせがあるような気がします。

・作家を身近に感じることができる

SNSには作品だけでなく、アーティスト自身の情報をより詳しく載せることが可能です。アーティストをより身近に感じてもらうことはどのようなメリットがあるでしょうか。例えば制作過程のアーティストの仕事現場を鑑賞者に見せることで、遠い存在に感じやすいアート作品やアーティストを“人間が試行錯誤してつくったもの”と認識させることにつながり、愛着が湧きやすくなります。ギャラリーに在廊して実際に鑑賞者と出会う方法もありますが、こちらの方がより手軽に世界に自分が頑張っている姿をアピールすることができます。

また、展示の横のキャプションで作者の情報を読むよりも、日常の写真や動画で話している姿を見た方が親近感が湧きますよね。アーティストの日常は、そうでない人からするとなかなか想像がつかないものでもあるので、興味を持ってもらうきっかけになり得るでしょうし、同業のアーティストにもインスピレーションを与え合う刺激にもなりそうです。

・展示会情報などを掲載しやすい

展示会などの情報を気軽にあげやすい点もSNSのメリットです。やはりホームページやチラシでは情報をキャッチできる人にも限界があるので、ハッシュタグなどで検索エンジンに引っかかる可能性をより多く秘めているSNSの方が便利でしょう。また、SNS特有のリツイートや引用機能を使うことで、フォロワーのフォロワーにも情報が拡散される可能性があることも大きな魅力の一つです。フォロワーのフォロワーは同じ趣味を持った人が多いですし、知人からお勧めされたものはそれだけで付加価値がつくものなので、アーティストなら芸術好きのフォロワーに積極的にリツイートや引用をお願いしてみるのも一つの手かもしれません。

フォロワーを増やすためにどうしたら良いか

SNS運用をする上でどうしても気になってくるのがフォロワーやGoodの数字ですよね。フォロワーの数はその人の人気や影響力を示す指標となりますし、人気のアカウントになれば検索エンジンにも引っかかりやすくなります。人気や影響力が数値化されるのはわかりやすい反面非常にシビアですし、必ずしも数字にとらわれる必要はないと思いますが、フォロワーを増やしてより効果的にSNSを運用したい方のために、現在実際にSNSで影響力のあるアーティストの実例をもとに、フォロワーを増やすためにできる工夫について考えていきたいと思います。

Youtube

最近市場をどんどん拡大しているYoutubeのおかげで、一般人も気軽に動画を編集して投稿することができるようになってきました。芸術家にとっては自分の作品を写真だけでなく動画でよりリアルに撮影したり、制作過程を撮影して共有することができるのはアーティストと作品をより身近に感じ、理解することを助けてくれるツールであるように感じます。Youtubeは多くの場合投稿者本人が撮影編集しているので、編集技術が上がれば自分の表現したいように作品を見せることが可能ですし、BGMをつけるなどして見せ方の幅が広がるのも魅力的なポイントです。

Youtubeで再生回数を増やすなら、やはりインパクトがあったり直感的に美しいと感じる作品やその制作過程を載せることが一番でしょう。サムネイルに目が引かれると気軽に再生しやすくなります。動画のタイトル付けも重要です。短く内容がわかりやすいタイトルで、感嘆詞を入れると再生したくなるタイトルになるようです。また、飽きずに視聴しやすい再生時間は5分前後です。

もし抵抗がなければ自身が話している姿や、アーティスト活動以外の趣味、「この画材で描いてみた!」などの挑戦系、How to動画などをあげている人もいます。絵の描き方を学ぶための動画は需要があるようで再生回数が伸びているものが多いです。ここから自分のファンを増やしていくこともできそうですね。Youtubeのライブ機能を使ってライブペイントを世界中に共有することも面白そうです。

確かに撮影編集は他のSNSに比べて時間や機材も必要になり大変ですが、現在Youtubeを活用しているアーティストはそう多くはないので、本腰を入れて参画するなら穴場かもしれません。

参考アカウント

Watercolor by Shibasakiさん

https://www.youtube.com/channel/UCPiQ_mEXdEbB-3Yhiq7gq5w

Instagram

やはりアーティストにとって気軽に始めやすく続けやすいSNSはInstagramでしょう。写真がメインなので自分の作品を紹介しやすいですし、見る側もアート作品を探しやすいです。前述した通り自分だけのギャラリーを作る目的なら一番合っているSNSかもしれません。さらにInstagramの優れている点はハッシュタグです。関連ワードでの検索のしやすさは他のSNSと群を抜いています。自分と似たタイプのアーティストのファンが自分の作品に目を留める機会が増えやすいのもInstagramが一番でしょう。

Istagramでフォロワーを増やすにはどうしたらいいでしょうか。やはり不特定多数のスマホ上に”関連”として自分のアカウントが出てくるのが自分の存在を知ってもらうのに手っ取り早いです。そのためにはほんの少しの情報もハッシュタグとして投稿しましょう。例えば「#大成哲」「#彫刻家」「#ガラス」(作品の素材)「#チェコ」(活動している場所)など。英語バージョンも書くとより検索に引っかかる可能性が増えます。毎回投稿に同じハッシュタグをコピペしてもいいですが、やはり投稿ごとに2つか3つ新しいものを入れたほうが新規フォロワー開拓に繋がります。ハッシュタグを主張したくない場合は自分の投稿に自分でコメントをする形でハッシュタグを書き込む事も可能ですが、この場合後から編集できなくなるので注意してください。「#Inktober」「#IllustrationFriday」など既存の有名なハッシュタグのアートチャレンジに参加する事も効果的でしょう。

また、Instagramには芸術作品の投稿をリポストするまとめアカウントのようなものがいくつか存在します。フォロワーの多いまとめアカウントを自分の投稿にタグ付けすることで、そのアカウントに存在を知ってもらうことも効果的かもしれません。たとえリポストしてもらえなくても、そのアカウントの「タグ付けした人」の欄に自分の投稿を残すことができます。また、アートに関心がありそうな人の投稿に自分から積極的にいいねボタンをおすことで、存在をアピールする方法もあります。

参考アカウント

松岡歩さん

https://www.instagram.com/matsuoka_ayumu/?hl=ja

Twitter

Twitterの一番の特徴はリツイート機能です。他のSNSに比べて投稿を共有しやすく、すなわち拡散力が強くバズりやすいのがTwitterの優れている点です。しかしTwitterは他のSNSに比べても情報の流れるスピードが速いため、やはりインパクトのある写真投稿が必要です。Twitterは日常のあらゆることを投稿することができるのが特徴なので、あまり考えすぎず、気軽に投稿を楽しみましょう。他のアーティストとの交流も増えるかもしれません。

Twitterのフォロワーを増やすためには、やはりRT(リツイート)を狙うのが効果的でしょう。RT数が増える時間帯は6時台、12時台、18時台と言われています。毎日時間やテーマを決めて作品を投稿している人もいます。毎日投稿分の作品を制作するのは大変ですが、簡単なドローイングや日記のような感じでラフに絵を描いたものを載せるのでもいいかもしれません。Twitterではフォローをすると一定の人がフォロー返しをしてくれます。同じアーティストやアートに興味のありそうな人をこちらから積極的にフォローすることで、自分のフォロワーを増やすきっかけになるかもしれません。

参考アカウント

三重野慶さん

Facebook

最後はFacebookです。他のTwitterやInstagramに比べてとっつきにくい気がしますが、意外とFacebookを活用しているアーティストは多いようです。Facebookの一番の特徴は、ユーザーの年齢層が高いこと。主に自分に友達申請をおくってきた人とのやりとりになるため、自分のコアなファンを捉えやすいのが嬉しいポイントです。これによって自分がどういった人に需要があるのかが分かり、潜在顧客の分析、獲得につながるかもしれません。また、経歴を細かく登録できるので、知り合いを見つけやすく、例えば同じ芸術大学出身のアーティストなどとの繋がりが増えるかもしれません。さらにFacebookは他のSNSと違って情報が流れるスピードが遅いので、URLなどを貼っても流し見されない可能性が高いのも特徴です。他のSNSと併用し、リンクを貼ることでFacebookと共有しているアーティストも多いようです。

さて、Facebookでフォロワーを増やすためにはターゲットを絞り、有益な情報を流すことが重要です。Facebookはビジネスシーンでも活用している人が多く、他のSNSに比べて知識欲を満たしたり、役に立つ情報を求めて閲覧している人が多いです。アーティストだったら自分の展示会情報や、芸術にまつわる記事に自分の意見を添えて共有してみたり、作品の写真+文章を長めに書いて読み物としての需要をアップさせるのも効果的だと思います。知り合いのアーティストの展示会に行ってその感想を書いて投稿すれば、共有してもらえるかもしれません。

参考アカウント

池田真優さん

https://www.facebook.com/mayuikedaart/

まとめ

SNSの運用は最初は何を投稿すればいいかわからなかったり、有益な情報を発信しなければいけないとプレッシャーに感じてしまうかもしれませんが、全てのSNSに共通してフォロワーを増やすために重要なのは露出度です。投稿頻度を高く保つこと、自分も積極的にフォローやいいねをすること、他の人に共有されやすい投稿を意識すること、ターゲットを意識することでフォロワーも徐々に増えてくるのではないでしょうか。

しかしSNSはあくまでも活動の補助的ツールです。数字に囚われすぎず、自分の活動を報告して応援してもらう場として気軽に参加することが一番だと思います。皆さんも良いSNSライフを!