パフォーマンス・アートは視覚芸術の一種で、芸術家自身の身体が作品の一部として用いられる表現のことを指し、「時間・場所・パフォーマーの身体・観客」の4つの要素から成る。
その特徴は、観客が傍観するだけでなく、作品に参加することで、観客自身が作品の一部に組み込まれていくことにある。
1950年代は「ハプニング」という言葉が用いられ、音楽、演劇、コンサート、サーカスなども美術文脈における身体表現として捉えられていたが、1960年代ごろからは、「ハプニング」に代わり、「パフォーマンス・アート」という言葉が使われ始め、アートの分野のみに「パフォーマンス・アート」が用いられるようになった。
代表作家としてはヴィト・アコンチ、ヨーゼフ・ボイス、マリーナ・アブラモヴィッチ、オノ・ヨーコなどが挙げられる。