【若手ガラスアーティストの登竜門】リベンスキーアワードとは?

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こんにちは。みなさんは、アートのコンペティションに応募したことはありますか。

世の中には、様々なジャンルのコンペティションがあります。

今回、筆者がご紹介するのは、ガラスアートの国際学生コンペティション、Libensky Award (リベンスキーアワード)です。

このコンペティションのリベンスキーという名前は、チェコを代表するガラス作家であるスタニスラフ・リベンスキーを冠したものです。

スタニスラフ・リベンスキーは、パートナーのヤロスラヴァ・ブリフトヴァ(1924~)と共同でガラスを用いて彫刻作品から建築に至るまで幅広い創作活動を展開し、世界における現代ガラス芸術を牽引してきた存在です。Jaroslava Brychtováとのコラボレーションで作成された彼の作品は、世界中の美術館やギャラリーで展示されています。また、彼には教育者としての一面もあり、プラハにある芸術大学で、次代を担うクリエイターに教えを施してもいました。

そんなスタニスラフ・リベンスキーに由来するこのコンペティションは、若いガラス工芸作家が国際的に羽ばたく場としての役割をもち、若い才能が、ガラス芸術の分野をさらに発展させることを意図しており、彼らがビジネスの世界に参入し、自身の活動をしていくことでガラスが持つ可能性がさらに広がることを目指しています。

実際に、コンペティションで勝ち残った作品は、チェコガラスのプラハギャラリーで開催される長期間の展覧会で展示され、賞は、1位、2位、3位までの賞と特別賞、特別作品賞があります。

過去に開催された展示では、約40カ国68もの大学の若いアーティストの優れた作品が数多く展示されています。

2019年のコンペティションの様子
 (Stanislav Libenský Award 2019より引用

そんなリベンスキーアワードですが、応募することができるのは、これからアーティストになっていく学生の卒業制作限定です。

この記事を見ている学生の方は、ぜひこのコンペにエントリーして、国際的に羽ばたくチャンスを掴んでください。

最後に、このコンペのオーガナイザーが運営している「ガラスアート作品限定のオンラインサイト」Prague Glass Art Gallery (プラハガラスアートギャラリー)はオンラインでの販売を行なっており、ガラスをメインとした作品なら誰でも無料で登録できます。もし購入がされた場合、作家7割、運営側が3割で、運送費も負担してくれます。ガラスアートのコレクターや建築関係のクライアントが多いようなので、皆さんの外国への足掛かりやポートフォリオの一つとしてぜひ活用してみてください。

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