【ドイツ】アート留学、語学勉強について教えてもらいました。

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こんにちは、アートサバイブログです。

海外留学、ドイツ留学を考えている人は多いと思います。
今日はドイツに住んでからの留学や語学勉強について、日本ではなかなか手に入らない情報を色々と教えてもらいましたのでシェアしたいと思います。

今回はドイツに9年住むドイツの美大留学生、宮野賢介さんとのインタビューも参考にしながら、ドイツに行ってからのサバイブ術を紹介します。
*情報は私見も含みますし、毎年ルールも変わりますのでご了承ください。

それでは見ていきましょう。 

大学

ドイツの国立芸術系大学は20校ほどあります。

ヨーロッパで大学というと基本国立大学へ行く人が多いです。私立大学、専門大学へは学費が高く、専門性が強いですが、多少ランクが低く見られがちでもあります。
大きな都市には大体Fine Art (アカデミックな美術的)とApplied Art(応用芸術、視覚美術などのデザイン系)の二つがあります。

学位は、多くのドイツの大学では日本やアメリカのようなBachelorやMaster制度ではなく、Diplomという5年一貫制度を採用しています。
Diplom制度では1、2年はVordiplom、3、4年はHauptdiplom、5年生はDiplomandになります。 

学費

国立大学は州によって異なりますが、無償もしくは1セメスター (半年)で、
100~600ユーロ(約13,000円~約78,000円)です。

私立大学では数十万円かかるところもありますが、それでも日本の私立大学と比べるとずっと安いですね。 

奨学金

政府、州、大学内によるの奨学金制度があります。
全額返済する必要がなかったりと、日本よりも負担が少なく、学生に易しい内容になっています。
もちろん通ることは簡単ではなく、芸術系の学部にはありませんが、学位や学部によっては外国人学生でも受ける事が可能な援助があったりします。

皆さんも日本語、英語、ドイツ語をDeepLなど、
翻訳してくれるアプリを使用しながら探してみてください。 

語学

ドイツ語、英語を日本にいる間に勉強しておくことはもちろん重要ですが、ドイツに行ってからでも実は大丈夫です。大学では規定として必要とされていますが、ドイツ人は皆英語が当たり前に話せます。

ビザ

ドイツ滞在の二年間は「大学準備ビザ」を取得することができます。

これはヨーロッパでも珍しい待遇の一つです。この二年間で大学入学への語学力、コネクション作り、もしくは大学へ行かずとも十分な海外経験をすることができます。 

30歳未満であればワーキングホリデービザ(ワーホリ)で一年間のビザを取得することも可能です。
その間に現地の日本食レストランなどで正社員になったりと就労ビザに切り替えたりする人も多くいます。 

日本人コミュニティ

ドイツにはデュッセルドルフを筆頭に、ヨーロッパの中でも最も多くの日本人がいることで知られています。

良くも悪くも日本人同士を意識したり関係を持つことが多くなると思いますのでポジティブにいい関係を築けることをお勧めします。 

受験内容

ドイツの大学受験は、20枚のドローイングだったり、作品集を提出したり、映像作品をUSBに作品を3~5個納めて提出するだけ等、日本と比べて形式が自由な受験が多いです。

これは隣国のチェコに住んでいる私にとってももびっくりな内容でした。

宮野さんが受けたブレーメン大学は、ポートフォリオを見せた後に、面接が合ったようです。
それにしても日本の感覚からしたら簡単すぎですね。

倍率は場所にもよりますが、8~15倍などで、何年か受験し続けてようやく受かった人もいれば、ワーホリ期間などで受けてみたら「受かっちゃった」みたいなノリで合格した人もいるようです。 

審査基準

日本のような精密なデッサンや描写するようなドローイング、
彫刻は即不合格になるようです。(地域差により、中には保守的な大学もあります)

現代アート、コンセプチュアルアートがトレンドであるドイツですし、先生たちは技術ではなく、その人たちのポテンシャルを見ていることが審査の基準になっています。

また若くて未経験な人を採用したいと考える教授や大学もあり、すでに美大を卒業し、作家として完成された人ほどドイツの大学は受かりにくい傾向があります。 

受験前からのコネクション

高校卒業したての学生はそのまま大学などの入学試験を受験して、
入学する人がほとんどですが、海外からやってくる学生の中には、憧れや師事してほしい教授を目指し、自分の作品集やポートフォリオを持って大学のクラスに訪ねたりします。

そこでもし教授が気に入ってくれたら、そのクラスの聴講生として参加できたりします。

もちろん、厳しい意見を言われたり、クラスに空きがないと言われ断られる事もよくあります。しかし教授との関係を作ってから、入学する人は沢山いるようです。 

合格後

一般的に、日本は入学が大変だけど進学や卒業が簡単、ヨーロッパはそれの逆と言われています。

ですがドイツは入学後、ドイツ語学力の証明書の提出が入学許可の一つになっています。
しかしそれは合格通知を貰ってから2年以内にドイツ語の語学証明書を提出すればいいということなので、無事入学できたら次は語学も頑張ることが重要になっていきます。

美大の中には語学学校のB2コースの授業を修了すれば貰える、B2証明書を提出し入学可能な大学が多く、半年から1年集中して勉強すれば取得可能です。 

ちなみに、宮野さんが通っているミュンスターのクンストアカデミーではC1という上級者レベルの語学試験(Test DSH,Test DaF等)が求められ、
特別にミュンスターアカデミーに受かった外国人留学生は、大学付属の語学学校の試験対策用コースでC1まで格安で勉強ができるようです。
(授業料が毎月ではなく、1セメスターで500ユーロ: 約65,000円) 

ともあれ、学内ではディスカッションやプレゼンが多く、ただでさえ人前で話すことは大変です。

そしてそれがドイツ語で求められますので、質の高い時間を過ごすためにも語学力、表現力は重要ですね。

 

エラスムス(Erasmus)

ヨーロッパではエラスムス(Erasmus)という、
半年や一年のEU内での交換留学が簡単にできる学校同士の提携があります。

宮野さんもドイツの大学からイタリアの大学へ、
筆者の私もプラハの美術大学からデザインの大学へ一年間のエラスムスなることをした経験があります。 

経費

物価が高いように思われるドイツですが、実は東京で一人暮らしするよりも安く暮らせるかもしれません。
学割、学費や寮など、日本よりも学生への待遇は手厚く、日本にいるより時より快適に生活できると思います。

美大卒業後

無事に学生が終わる頃から皆が考える
「このまま外国にいたいか、もしくは日本へ帰日するか」の選択に迫られます。

ドイツにそのままいたい場合、学生ビザではないビザの取得、気持ち、お金さえあれば
誰でもそのまま“ドイツ在住アーティスト”になることができます。 
ビザは、アーティストビザ、就労ビザ、パートナービザなどから永住ビザコースなどにしていく事が理想系です。
お金は、現地での仕事、日本人や日本語を活かして仕事をして生計を立てる人が多くいます。
気持ちは、制作や展示で忙しくなることが、アートやフリーランスとして生きていくことのモチベーションになっていくと思います。

これから留学をしたい皆さんは色々な情報を経験した人達から一連の流れを色々と知っておくと、ためになると思います。
この情報が皆さんの参考になり、より良い判断に繋がってくれると嬉しく思います。 


宮野さんの作品リンクなど
Vimeo: https://vimeo.com/user95786197
Instagram:https: https://www.instagram.com/kenske_miyano/
Tumblr: https://kenske-miyano.tumblr.com/
HACKK TAG: https://hackktag.com/creator_detail/